部員向けガイド 2026-10-12

サッカー審判資格の取り方|大学生が4級審判員を取る手順と費用

「部で審判を出す必要があると言われた」「同期が4級審判員を取ったと聞いたが、自分も取るべきなのかわからない」。大学サッカー部では、こうした場面で審判資格について調べ始める部員が少なくありません。この記事では、サッカーの審判資格のうち最初の入口になる4級審判員について、JFA(日本サッカー協会)と都道府県サッカー協会が公開している2026年度の情報をもとに、取得の流れ・費用・有効期間・3級への昇級条件を整理します。協会ごとに講習の日程や費用は異なるため、最後に「申し込む前に確認したいこと」もまとめています。

サッカーの審判資格は4つの級に分かれている

JFAの審判員制度では、サッカーの審判員は1級から4級までの級に分かれています。JFAの審判員制度のページによると、各級が主審を担当できる試合の範囲の目安は次のとおりです。

級担当できる試合の目安(JFAの説明)
4級市区町村・地区協会が主催する試合など。優れた4級審判員は都道府県単位の試合を担当する場合もある
3級都道府県サッカー協会が主催するサッカー・フットサルの試合の主審
2級地域サッカー協会が主催するサッカー・フットサルの試合の主審
1級JFAが主催する試合を担当できる最上位の国内資格

このうち、大学サッカー部員が最初に目指すのは多くの場合4級です。JFAは4級について、認定講習会を受講したうえで、サッカーやフットサルの審判員として活動できる人であれば受講できるとしており、受講のための経験年数などの条件は示されていません。

4級審判員の取得の流れ(2026年度のセルフラーニング講習の例)

4級の認定講習会は、都道府県サッカー協会が開催します。会場に集まる形式のほか、近年は動画を視聴して自分のペースで受講するセルフラーニング(eラーニング)形式も行われています。ここでは、愛知県サッカー協会が2026年2月2日付で公表した「2026年度 サッカー4級審判員認定 セルフラーニング講習」の案内を例に、流れを確認します。

  1. JFA IDを取得し、KICKOFFにログインする: JFAの登録システム「KICKOFF」から、審判の講習会・研修会の申込画面に進みます。
  2. 受講料を期限内に支払う: 支払い期限を過ぎると支払えず、受講できません。
  3. 専用教材の動画を視聴する: 申込完了メールに記載されたURLから動画を視聴します。受講期間内であれば繰り返し視聴できますが、ダウンロードはできません。
  4. 理解度確認テストに合格する: 合格点は80点以上です。80点に満たない場合は同じ問題に再挑戦できますが、期間内に合格点に達しなければ、理由を問わず不合格となります。
  5. 資格認定後、ワッペン等が届く: 講習会の終了からおよそ1か月後に、ワッペン・レフェリーノート・競技規則(ルールブック)がJFAから登録住所へ発送されると案内されています。

この例の講習では、申込期間は2026年2月5日〜2月19日、受講期間は3月6日〜3月19日でした。日程は協会ごと・年度ごとに異なり、すでに終了している回もあります。次の開催時期は、自分が登録・活動したい都道府県サッカー協会の審判委員会のページで確認してください。

費用の目安と有効期間

上記の愛知県の講習会(2026年度)では、一般の受講者の費用は5,600円でした。内訳は講習会費550円、登録料3,950円、競技規則(ルールブック)代1,100円です。ユース区分は1,525円(講習会費550円、登録料975円)で、別途システム利用料がかかると案内されています。

なお、JFAの審判登録のページには2024年度の登録料の表が載っており、4級(一般)の登録料は2,500円と記載されています。登録料や講習会費は年度・協会・講習の形式によって異なるため、金額はあくまで一例として見てください。

ユース区分の対象は、当該年度の開始日の前日(3月31日)時点で18歳未満の人です。大学生の多くは一般区分に該当すると考えられますが、年度の途中で18歳になる1年生などは、申込画面の区分を確認しておくと安心です。

有効期間についても押さえておきたい点があります。

更新の方法としては、都道府県協会などが設定する更新講習会を受講するか、3級・4級についてはJFAラーニング(eラーニング)を受講し、翌年度の登録料を支払う形が案内されています。取りっぱなしにすると資格が失効しますので、卒業までどの程度活動するのかを考えたうえで取得するのが現実的です。

3級に上がるには何が必要か

4級を取った後、より上位の試合を担当したい場合は3級を目指すことになります。JFAは3級について、主な条件として競技規則テストと体力テストを挙げています。サッカーの体力テストは、インターバル走(75mを25秒以内、25mを30秒以内で走る)を24回以上連続して行うものです。

加えて、都道府県によっては実技審査が行われる場合があるとされています。実績の積み重ねも必要とされるため、4級を取った直後に3級へ進めるわけではありません。3級への昇級方法や必要な試合数は都道府県協会ごとに案内されているので、4級を取った協会の審判委員会に確認するのが確実です。

大学サッカー部員が審判資格を取る場面

審判資格を取る理由は人それぞれですが、大学サッカー部の場合、次のような場面で話題になることがあります。

競技規則を学んだ経験が就職活動で語れる経験になるかどうかは、取り組み方や企業の見方によって異なります。資格を持っていること自体より、どんな場面で何を考えて活動したかを整理しておくほうが、自己PRの材料としては使いやすいといえます。経験の書き方はガクチカ・自己PRの書き方の記事も参考にしてください。

申し込む前に確認したい5つのこと

2026/27競技規則の改正も押さえておく

審判資格を取る人はもちろん、プレーヤーにとっても、競技規則の改正は知っておきたい情報です。JFAによると、2026/27年のサッカー競技規則の改正は2026年7月1日から適用されます。主な変更点として、交代する選手は10秒以内にピッチから出ることが求められ、超えた場合は交代選手の入場が制限されること、リスタートを遅らせた場合の扱いが見直されたことなどが示されています。

ただし、各大会への適用時期は大会ごとに異なります。大学リーグでいつから適用されるかは、所属する連盟の大会要項や案内で確認してください。自分のリーグの試合日程・結果は、本サイトの関東大学サッカーリーグ1部の日程・結果ページや関西学生サッカーリーグ1部の日程・結果ページ、北信越大学サッカーリーグ1部のチーム一覧などでも確認できます。リーグの仕組みについては大学サッカーのリーグ構成(9地区)の記事で整理しています。

まとめ

4級審判員は、認定講習会を受講し、理解度確認テストに合格することで取得できる入口の資格です。2026年度の例では、費用は一般で5,600円(愛知県サッカー協会のセルフラーニング講習)、有効期間は取得年度の3月31日まで、更新は年1回必要です。上位の3級を目指す場合は、競技規則テストと体力テストなどが条件になります。

講習の日程・費用・昇級の進め方は都道府県サッカー協会ごとに異なります。部で求められている内容と、卒業までに自分が続けられる範囲を確認したうえで、自分の都道府県協会の審判委員会の案内から申し込んでください。部の運営面に関心がある方は、大学サッカー部マネージャーの仕事内容の記事もあわせてご覧ください。

出典

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