進路 2026-09-24
大学サッカーで部員数が多い大学は?2026年の公式公表値で比較
大学サッカー部を選ぶとき、「部員数が多いと試合に出られないのではないか」と気になる方は少なくないと思います。大所帯の部は施設や指導体制が充実している場合がある一方で、出場機会の確保が課題になる場合もあります。この記事では、サッカーマニアが扱う関東・関西・東北・北信越の4連盟8リーグ所属校のうち、大学・部の公式サイトが部員数を公表している大学だけを集めて一覧にしました。学年構成の違いや、大所帯校が出場機会をつくる仕組みもあわせて見ていきます。部員数を公表している大学は一部にとどまるため、網羅的な順位ではない点を先にお伝えします。
大学サッカー部の部員数は公式サイトで確認できる大学が限られます
大学サッカーの部員数について、確認できた範囲では公表している大学は一部にとどまり、まとまった一覧として流通しているデータも2020年時点のものにとどまっています。たとえばアスリートバンク サッカーの「全国 大学サッカー部 部員数ベスト15」は2020年時点の集計で、東京国際大学398名、大阪体育大学236名、流通経済大学208名などが挙げられていますが(アスリートバンク サッカー)、その後の更新は確認できませんでした。
この記事では対象を本サイトが扱う関東・関西・東北・北信越の4連盟8リーグの所属校に絞り、使う数値は大学・部の公式サイトが公表している値だけとしました。非公表の大学は掲載せず、人数を推定することもしていません。なお、東北・北信越の所属校については、今回の調査で部員数を公表している公式サイトを確認できませんでした。
部員数が多い大学は?公式公表値を確認できた9校の一覧
確認できた9校の中では、びわこ成蹊スポーツ大学の283名が最も多い数値でした。
| 大学 | 公表部員数 | 時点 | 本サイトでの所属 |
|---|---|---|---|
| びわこ成蹊スポーツ大学 | 283名(男子276名・女子7名、大学院生3名を含む) | 2026年5月時点 | 関西1部 |
| 大阪体育大学 | 236名(男子) | 記載なし(2026年9月確認) | 関西1部 |
| 明治学院大学 | 183名(男子177名・女子6名) | 記載なし(2026年9月確認) | 関東2部 |
| 関西大学 | 181名(男子138名・女子43名) | 2026年6月1日現在 | 関西1部 |
| 阪南大学 | 約170名 | 2026年5月現在(TOPチーム一覧) | 関西1部 |
| 大阪経済大学 | 117名(男子111名・女子6名) | 2026年6月24日時点 | 関西2部 |
| 関西学院大学 | 約100名(選手80名・スタッフ20名) | 記載なし(2026年9月確認) | 関西1部 |
| 桐蔭横浜大学 | 89名 | 記載なし(2026年9月確認) | 関東1部 |
| 神奈川大学 | 66名(学生スタッフ7名を除く) | 2026年4月現在 | 関東2部 |
この一覧は、あくまで確認できた範囲での並びであり、全国の大学を網羅した順位ではありません。公式サイトで部員数を公表していない大学は、実際にはもっと多い、あるいは少ない可能性があります。また、阪南大学と関西学院大学の数値は公式サイト上で「約」を付けて示されているもので、他校の実数とは性質が異なります。集計対象(女子部員やスタッフを含むかどうか)も大学によって異なるため、順位そのものよりも規模感の目安として読むことをおすすめします。
首位のびわこ成蹊スポーツ大学は283名のうち276名が男子部員で、大学院生3名も含まれています。2位の大阪体育大学は236名(男子)で、いずれも関西1部に所属しています。3位の明治学院大学は183名で、関東2部の所属校では今回確認できた公表値の中で最も多い数字でした。4位の関西大学は181名で、女子部員が43名と全体の2割以上を占めている点が特徴です。
一方、関東勢で公表を確認できた桐蔭横浜大学(関東1部・89名)と神奈川大学(関東2部・選手66名)は、いずれも100名を下回る数値でした。ただし公表している大学がそもそも少ないため、この違いを「関東は関西より部員数が少ない」という地域差として読むことはできません。あくまで個別の大学の数値として見る必要があります。
公式公表値ではないものの、規模が語られている大学もあります
本サイトが対象とする東京国際大学(関東2部)については、REAL SPORTSが2023年11月17日に公開した取材記事の中で、当時の監督が「約350人の部員を13チームに分け、レベルに合わせて所属させて週末のリーグ戦に参加させている」と語っています。全13チームにコーチを配置しているとも述べられていました(REAL SPORTS)。ただしこれは2023年11月時点の取材記事の内容であり、2026年の公式サイトで公表されている数値ではありません。2026年時点の人数は、本記事の確認時点では大学・部の公式サイトで確認できませんでした。
学年別の内訳を公表している大学を比べると、構成の型が分かれます
学年別内訳を公表している4校を並べると、学年が上がるほど増える型・減る型・横ばいの型に分かれます。
| 大学 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 |
|---|---|---|---|---|
| 関西大学 | 41 | 42 | 45 | 53 |
| 明治学院大学(男子のみ) | 74 | 52 | 28 | 23 |
| 大阪経済大学 | 37 | 42 | 26 | 12 |
| 神奈川大学(選手のみ) | 14 | 16 | 15 | 14 |
この表を読むときは前提の違いに注意が必要です。明治学院大学の数値は男子部員のみの学年別内訳で、関西大学は男女合計の数値です。神奈川大学は学生スタッフ7名を除いた選手のみの人数となっています。集計対象がそろっていないため、単純に数字だけを比較することはできません。
それでも型の違いは見て取れます。関西大学は1年41名から4年53名へと学年が上がるほど増える「逓増型」です。明治学院大学と大阪経済大学は、1年が最も多く4年にかけて減っていく「逓減型」で、明治学院大学は74名から23名、大阪経済大学は37名から12名まで減っています。神奈川大学は14〜16名の範囲でほぼ横ばいの「横ばい型」でした。
こうした型の違いが生まれる理由について、各大学は公表していません。入部時期や在籍の続け方が大学ごとに異なる可能性はありますが、退部や進路変更などの特定の原因を断定することはできません。進学を検討する際は、部の総数だけでなく「自分の学年に何人いるか」「4年時点で何人が在籍しているか」という視点で数字を見ることが、より実情に近い判断材料になります。
部員数が多い大学は、複数チーム制で出場機会をつくっています
大所帯の大学はチームを複数に分け、Iリーグや社会人リーグへ登録することで出場機会を確保しています。
Iリーグ(インディペンデンスリーグ)とは
関東大学サッカー連盟の公式サイトによると、関東大学リーグには1部12大学、2部12大学、3部12大学の合計36大学が所属しています。この36大学のリーグ戦とは別に、「選手の公式戦の出場機会を増やすために作られた大会」としてIリーグ(インディペンデンスリーグ)が用意されており、関東大学リーグ戦に出場していない選手が参加しています。Iリーグは1部・2部制で運営されています(関東大学サッカー連盟)。
阪南大学の7チーム編成
阪南大学は公式サイト上で、阪南大学サッカー部(関西学生サッカーリーグ1部)、阪南大学A1・B・C1・C2(いずれもIリーグ)、阪南大クラブ(関西サッカーリーグ2部)、阪南大Revolution(大阪社会人サッカーリーグ プラチナリーグ)、阪南FC(大阪社会人サッカーリーグ3部)の7チームを公表しています。公式サイトでは、こうした編成を「多くの学生に対して十分な出場機会を提供する」ための取り組みと説明しています。
びわこ成蹊スポーツ大学の3カテゴリー
今回確認できた中で部員数が最も多いびわこ成蹊スポーツ大学は、TOP・I1・I2の3カテゴリーで構成されていることを公式サイトで公表しています。283名を3つのカテゴリーで分けると単純計算で1カテゴリーあたり90名を超える規模になりますが、各カテゴリーの実際の人数は公表されていません。TOPが関西学生サッカーリーグ1部、I1・I2がIリーグという編成のため、リーグ戦のメンバーに入らなかった選手にも公式戦の場が用意されている形です。阪南大学の7チームと比べるとカテゴリー数は少なく、同じ「大所帯」でも分け方には幅があることが分かります。
部員数から進学先を見るときの3つの視点
部員数の多さは長所にも短所にもなり得るため、数字だけでなく運用の仕組みまで確認することが判断材料になります。
1. 総数ではなく「学年あたりの人数」を見る
部全体の人数が多くても、自分が入学する学年の人数によって、練習や試合での立ち位置は変わってきます。たとえば明治学院大学の男子部員は1年次が74名ですが、4年次は23名です。総数の183名という数字だけを見た場合と、入学直後に同学年が70名以上いるという数字を見た場合とでは、受ける印象がかなり変わります。逆に関西大学は1年41名に対して4年53名で、学年が上がるほど人数が増える構成でした。学年別内訳を公表している大学であれば、総数とあわせて各学年の人数も確認すると、入部後の環境をより具体的にイメージしやすくなります。
2. 公式戦に出られるチームがいくつあるかを見る
同じ部員数でも、公式戦に出場できるチームの数によって出場機会は変わります。阪南大学のように関西学生サッカーリーグ・Iリーグ・関西サッカーリーグ・社会人リーグまで含めて7チームを編成している大学や、びわこ成蹊スポーツ大学のようにTOP・I1・I2の3カテゴリーで運営している大学は、部員数の多さに対してチーム数を増やすことで対応しているとみられます。東京国際大学についても、2023年の取材記事では13チーム体制が語られていました。所属予定のチームがいくつあり、どのリーグに登録されているかを確認する視点は参考になります。
3. 部員数を公表しているかどうか自体も情報になる
今回確認できたのは、本サイト対象8リーグの所属校のうち9校のみでした。部員数を公式サイトで公表しているかどうかは、その大学・部の情報発信の姿勢の一側面といえます。ただし、公表していないこと自体が部の運営に問題があることを意味するわけではありません。気になる大学があれば、公式サイトの更新状況やオープンキャンパス、部への問い合わせなど、複数の手段で確認することをおすすめします。
まとめ:部員数は「多さ」ではなく「運用」とセットで見ます
- 大学・部の公式サイトが部員数を公表しているのは、本サイト対象8リーグの所属校のうち確認できた範囲で9校にとどまり、最多はびわこ成蹊スポーツ大学の283名でした
- 学年別内訳を比べると、学年が上がるほど増える大学・減る大学・横ばいの大学があり、集計対象(男女別・学生スタッフの扱いなど)が大学ごとに異なるため単純比較はできません
- 部員数が多い大学の多くは、Iリーグや社会人リーグへの登録、複数チーム編成によって出場機会を確保する仕組みを持っています
部員数はあくまで一つの判断材料です。気になる大学の実際の成績や試合日程は、本サイトの関西1部・関東1部・関東2部・関西2部の各チーム一覧ページで確認できます。
出典
- びわこ成蹊スポーツ大学 男子サッカー部
- 大阪体育大学 男子サッカー部
- 明治学院大学 サッカー部
- 関西大学 体育会サッカー部
- 阪南大学 サッカー部
- 大阪経済大学 サッカー部
- 関西学院大学 体育会サッカー部
- 桐蔭横浜大学 体育会サッカー部
- 神奈川大学 体育会サッカー部
- 関東大学サッカー連盟 大学サッカーを知る
- REAL SPORTS 東京国際大学サッカー部の取材記事(2023年11月17日)
- アスリートバンク サッカー 全国 大学サッカー部 部員数ベスト15
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